生物から見た世界

生物から見た世界 (岩波文庫)

生物から見た世界 (岩波文庫)

生物から見た世界 (岩波文庫)



浪人時代に、予備校講師に薦められ、図書館で遭遇したので借りてみた。

内容は簡単に言うと、様々な生物の視点から世界はどの様に見えるのか、
簡単すぎますねw ていうか、本のタイトルのままですねw


ある生物自身が見ている世界を環世界とよび、生物の知覚や行動がその環世界の中でどの様に働いているかを説明。冒頭はマダニの話から始まる。

ダニは資格を持っていない。
ダニは視覚を持っていない。また聴覚も持っていない。
この目もない鼻もない生物は、皮膚全体の光覚により、獲物を待ち構える拠点、潅木の枝先までよじ登る。そして哺乳類が発する酪酸を嗅ぎ取り、枝先から落下、哺乳類に無事着地できれば、血を吸い取る。

このダニにとっての世界は光の強度、酪酸の匂い、哺乳類の温度、足先から感じる枝の触感、などといった人間に比べればかなり少ない要素の環世界を生きている。


他にも距離や時間間隔、生物の行動に主体性はあるかなど、いろいろ面白い内容がのってる。

もし他人や他の生物に乗り移ったら、今見ている世界とは違う世界が見えるんだろうな、とか思います。





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