『ウェブ時代をゆく』

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく』読みました。梅田がネットによる社会の変遷を語ったのが『ウェブ進化論』。『ウェブ時代をゆく』では、そうした換わり行く社会の中で、個人がどういう生き方をしていったらいいのかを語った本。

「学習の高速道路と大渋滞」渋滞の先を進むのか、けものみちを行くのか。

個人的には四章の「ロールモデル思考法」というのが興味深かった。これからの時代、自分の好きなことに没頭し、時間を多く裂いてきた人が、その道のトップとなると、著者は主張する。その好きなものを見つけるためのものが、ロールモデル思考法である。

ある対象にたいする憧れという自分の直感を捉え、対象の性質を分解し、どの性質に憧れを抱いているかを分析することで、自分のやりたいことを見つけていく。また、ロールモデルは1つではなく、いくつももっていいし持つべきだと、著者はいう。

古い時代の思考にとらわれず、新しい思考を恐れない、時代の節目ではそういった人たちが、サバイバルを勝ち抜き、人生を楽しんできたのだ。