『暴走する資本主義』

暴走する資本主義

暴走する資本主義


格差、環境汚染、社会保障のカット、現在の資本主義生み出している負の側面。

これらを生み出してしまっている原因は何なのだろうか?

この本では、以下のような説明をしている。

技術革新により、消費者、投資家の選択肢が広がる。
その中で、企業は消費者、投資家に見捨てられないように、あらゆるコストを削り、過激な競争が始まる。企業はコストを削れるものを探し続け、価格競争の戦場は、政治の世界まで浸透し、資本主義が民主主義を飲み込んでしまう。
本来は資本主義を止めるはずの民主主義が機能しなくなり、資本主義は暴走をつづける。

それを処理するには、民主主義と資本主義を完全に分離するしかない、というのが筆者の主張だ。

資本主義と民主主義を混同させてしまう、CSRは悪である、だそうだ。

若干冗長ではあるが、内容的には面白かった。


それにしても資本主義の暴走の原因が、技術革新で、その技術革新の原因が冷戦による軍拡だそうで、
戦争の影響力ってやはり底知れないな、と感じます。
じゃあ、戦争の原因って何なの?って思いますが、それは俺には未だ難しいですね。

あと、個々人が自分に与えられた条件の中で、頑張っても全体としては間違った方向に進んでいくこともあり、そんなことをいっていた社会学者がいたような気もしたけど、名前を忘れてしまった。