「知の衰退」からいかに脱却するか?
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 83回
- この商品を含むブログ (123件) を見る
現代の日本人は無思考に陥っている人が多く、集団知のレベルでは、世界各国から見る見る衰退していっているという現状を踏まえ、大前研一氏が警鐘を鳴らしている本。
なんとなく分かっていたことを明言している。
彼のような人が選挙に出ても負け、芸能人が選挙に出て勝ってしまう日本はかなりやばいですね。
彼の言うように、今の時代個人としての力をつけなければ。
個人的には日本という国はすきなのだが、もっとグローバルな人材にならないと、今後どうなるか分からないなあ、と。
日本の正解にもリーダーが出てきて欲しいですね。
NGOとは何か
- 作者: 伊勢崎賢治
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 1997/10/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 40回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
長年国際NGOで草の根レベルで開発に取り組んできた筆者が開発の現場を語った本。
興味を持つアイディアがちりばめられていた。
開発というのは人の善意がかかり、それが神聖化されすぎて、合理化がなされていない、開発にもプロ意識が必要だというのが筆者の大枠の主張だ。
資本主義世界の中では、開発もやっぱり合理化して当然なのだろう。
開発という世界の難しさを知った。
誰かを助けたときに必ず、その助けから漏れる人が出るという記述があり、その過酷な選択をするというのが開発の厳しさだと感じた。
『暴走する資本主義』
- 作者: ロバートライシュ,雨宮寛,今井章子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 170回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
格差、環境汚染、社会保障のカット、現在の資本主義生み出している負の側面。
これらを生み出してしまっている原因は何なのだろうか?
この本では、以下のような説明をしている。
技術革新により、消費者、投資家の選択肢が広がる。
その中で、企業は消費者、投資家に見捨てられないように、あらゆるコストを削り、過激な競争が始まる。企業はコストを削れるものを探し続け、価格競争の戦場は、政治の世界まで浸透し、資本主義が民主主義を飲み込んでしまう。
本来は資本主義を止めるはずの民主主義が機能しなくなり、資本主義は暴走をつづける。
それを処理するには、民主主義と資本主義を完全に分離するしかない、というのが筆者の主張だ。
資本主義と民主主義を混同させてしまう、CSRは悪である、だそうだ。
若干冗長ではあるが、内容的には面白かった。
それにしても資本主義の暴走の原因が、技術革新で、その技術革新の原因が冷戦による軍拡だそうで、
戦争の影響力ってやはり底知れないな、と感じます。
じゃあ、戦争の原因って何なの?って思いますが、それは俺には未だ難しいですね。
あと、個々人が自分に与えられた条件の中で、頑張っても全体としては間違った方向に進んでいくこともあり、そんなことをいっていた社会学者がいたような気もしたけど、名前を忘れてしまった。
まだまだ人間ができていない
先日まで、縁あって、社会人の方の御宅に数日間滞在させてもらいました。
誰もが知ってる企業の、重役の方で、仕事はかなりできる方のようでした。
滞在中は、終始怒られっぱなしでした。
自分では何気ない行動でも、社会人の方から見ると目に余る行為のようで、
何度も叱咤をいただきました。
怒られたことはすべて正論で、自分の至らなさを気づかせていただきました。
形式のマナーの表面を少しだけ学んでも意味がなく、
そんな浅い知識なんかよりは誠意をもって相手のことをしっかり考えるという、
マナーの基本が重要だと感じました。
まだまだ人間がなっていません。
馬鹿にもされ、大変悔く感じましたが、まだまだ勉強・努力が足りないということでしょう。
ほんとに悔しかった。
滞在が終わるとどっと疲れて、次の日は起きると太陽が高かった。
大変だったが、いろいろなことを学ばさせていただいた。
丁度Csideさんも批判の重要性に触れていた。
一歩先を越されてしまった。笑
http://d.hatena.ne.jp/Cside/20090317
だから、ブログをよく使う身だからこそ、俺は(働き先や友人からの)批判やケチに対して人よりセンシティブでありたいと思う。自分の欠点ってどうしても自分じゃ気づかないし、何より「お前間違ってるよ」って言われる機会が、高校を卒業するまでに比べてぐーっと減った。
アウトプットしたいことをアウトプットして、尚且つ批判が飛んでこない。そういった居心地の良い場所に安住してたら、人間の三大欲求の次に強いと言われる「自己を重要なものと思われたい欲求」は満たされるだろうけど、独りよがりは加速されていってしまうだけだ。
重要なのは、「傷つかないように批判から遠い場所に居続けること・気にしないようにしていくこと」ではなく、「批判から教訓を学び取ったら教訓以外はさっさと忘れて、必要以上に凹んだりしないこと」ではないかな。「お前の言うことはクソだ」と「お前はクソだ」を混合してしまわないようにしたい。
本当にその通りで怒られる場を大切にしていきたい。