罪と罰
- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
- メディア: 文庫
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- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
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いわずと知れた名作。
正義とはなんなのか。
世の中にあふれた犠牲。それは必要悪なのか。
宗教とはなにか。神を信じるとはなにか。
数々の疑問を俺の中に残していきました。
最近思うのは、世界には人の数だけ価値観が存在している。
その中から、最大公約数を選ぶのは可能なのか?
そもそも、最大公約数を選ぶことがよいことなのか、
わからない。
何にせよ、本は非常に面白かった。
貴重な機会
Csideさんの日記より引用
俺がいろんなものが凝縮された東京っていう場所にやってきたことの現れなんだと思う。なるたけ沢山のものを見るために*2、自分は受かった地方の国公立大への進学を蹴って、わざわざ東京の私大に進学するという親に負担のかかる選択肢を選んだんだ。貴重な機会とその価値に盲目になってはいけない、と改めて実感した。
http://d.hatena.ne.jp/Cside/20090307/1236433242
相変わらずいいこと言うな、と感心します。
日本は機能やら情報やらがとにかく東京に集まっていて、かなり有意義だな、と東京にきて感じています。
また、学生という身分もかなり恵まれている。バイトやらインターンやら学生団体やらでいろいろなことが体験出来るし、
社会人の方も学生相手なら、純粋な気持ちでいろいろ教えてくれる人が多い。
社会に出たら何かをされたら対価を求められてしかるべきだろう。
まだまだ、チャンスは転がっているはず、と自戒をこめた日記。
『外国語学習の科学』
- 作者: 白井恭弘
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/09/19
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第二言語習得論という学問の概略と共に、研究結果をどのように実際の外国語学習に活かすかが、書かれている本。この本では前者の比重が大きい。
言語の類似性、学習年齢等、あやふやな知識として聞いたことがあるもの(日本語と英語は構造が全然違う、とか言語習得は早いほうが良い、など)を科学的にアプローチしていて、興味深かった。
注意してほしいのは、絶対正しいという結論はこの本からは得られないことである。(この学問の性質上、仕方ないのかもしれません)
最近の英語学習はコミュニカティブアプローチが主流らしい。
これは文法や構造解析などを中心に行うのではなく、言語のもつ意味が伝達されることに重きを置くもので、この方法では、インプットが重視され、そのインプットから、言語の学習を発展させるそうだ。
これは子供が母語を習わずに自然に身につける方法に近づいている、と感じた。
現在の日本の英語教育は、文法中心(受験英語)→会話中心 という流れにある。
著者は、現在の会話中心の英語教育は、上で述べたコミュニカティブアプローチとは違うと主張する。
コミュニカティブアプローチでは、話すことが重要なのではなく、話を聞いたり、本を読んだりして、(文法で分析し、日本語に訳すのではなく)英語として意味を理解するというのが重要なのだそうだ。
今後の自分の語学学習に大きな影響を及ぼすような知識はあまりなかったが、言語習得メカニズムで現在、もっともらしいとされてる仮説や、言語学習への科学的アプローチを知るという意味では面白い本であった。
インドに行ってきた人とお話
インドにあるセックスワーカーの、セックスワーカーによる、セックスワーカーのためのNGOで研修してきた人と話してきました。
彼は子供が好きらしく、インドでは毎日少女を含む200人がセックスワーカーになり、そのうち8割が誘拐や身内からの裏切りなど、自分の意に反してセックスワーカーになっているということに衝撃を受け、インドに行くことを決意した。
そのNGOを立ち上げ、リーダーとして働いている女性の方は大変力強く、本当にボスという風格を漂わせていたそうだ。彼はそのNGOに2ヶ月いたのだが、帰国の数日前に、リーダーがHIVpositiveだ、ということを知ったそうだ。
頭を金属バットで殴られたような感覚、と彼はいっていた。
複数の強い感情が複雑に入り混じったものだったのだろう。
自分の成長ばかり考えてた自分はちっぽけで、全く成長してないことに気づいた。
そんな素敵な日だった。
面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2009/01/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本屋で20分ぐらいだけ拾い読みした程度なので、大した書評ではないことを予め断っておきます。
最近、自分が面倒くさがりすぎて萎えてたので、興味をそそられて軽く呼んでみました。
この本のメッセージは、面倒くさがりは、未来の大きな面倒より、現在の小さな面倒を片付けろ、
ということでしょう。
それを実践するために著者が日々実践していることを55例書いたもの。
よく言われることが多かったが、分かりやすかった。
(よく言われるということは、やはり仕事の出来る人が皆同じようなことをやっているのだろう、と再認識しました。)
人間なんだから、今の快楽ばかりでなく、少し先を見据えて生きていきたいと思います。笑
坂の上の雲
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/01/10
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1〜8巻まである。長きにわたって楽しませてもらった。
日露戦争時代、自分の人生を軍にささげた秋山兄弟、彼らと同郷で、同じ時代に人生を俳句にささげた正岡子規という3人を主軸として、司馬遼太郎が当時の日本人というものを描いたもの。
興味ぶかいところはいくつもあった。
- 人間の個性とそれに見合った生き方。
様々な個性の人物が出てくるが、その個性が良くも悪くも働く。
- 明治日本人のこころ
武士としての心が西洋文明に触れた時代。
西洋に追いつけなければ、国が滅びる時代。
国家に仕えるという観念が日本で始めて生まれた時代。
直感的な表現をそのまま使うと、それらが重なって、この小説で描かれている人物がかっこいい。
個人的には秋山好古の、目標に向かってシンプルに生きる生き方は感慨深かった。
- 当時の戦争の泥臭さ
よく言われることだが、現代の戦争はスイッチ一つでミサイルが飛んでいき、全てを破壊してしまう。戦争の残酷さというのを、当事者がその場では感じづらくなっている。
この当時の戦争は、銃剣突撃など肉体同士の戦争で、死がかなり、近くリアルなものだったのだろう。
どっちにしても戦争は良くないのだろうが、命を軽くする近代技術とは何ぞやって思った。
余談が多い。しかしそれが面白い。人物の人間性というのを大変重要視していて、彼の解釈を見るのが面白い。
実は読んでから2週間ぐらい経ってしまった・・・
やっぱもう少し早く書かないとダメだな。