2008年面白かった本

id:Csideさんもすなる書評といふものを、おれもしてみむとてするなり。

  • ビジネス

ロジカル・シンキング (Best solution)

ロジカル・シンキング (Best solution)

ロジカルシンキングの最も基本を解説したようなもの。
もれなく、かぶりなく分類する。
原因の探求。
等、考え方の基本(わかってる人には基本すぎるかもしれない)がわかりやすく書かれている。
何かを考えるときはこれを基本にしている。

  • 小説

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)

自分の運命を自分で切り開いていく。
おとぎ話みたいでよみやすいです。
余談だが、いい本だったので、友達にもう1冊買ってあげました。

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (1) (文春文庫)

司馬遼太郎吉田松陰高杉晋作を主人公にして書いたもの。
吉田松陰の言葉「人生には四季がある」というのが心に残った。
自分の人生でのMissionは何なのかというのを改めて考えるようになった。

  • 社会

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブによる社会の変化をポジティブにとらえ、新たな生き方を提示してくれる本。
個人的には梅田さんのロールモデル思考法というものが参考になった。

  • 科学

脳について書かれた本。
自分の脳について知らないことばっかりでびっくり。
世界は自分の外に存在するようで、すべては自分の中での出来事なのでは、とおもったり。
この歳ながらわくわくする本。

  • マンガ

Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (1) (秋田文庫)

Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (1) (秋田文庫)

え、いまさら??って感はあるが、最近久しぶりによんだら面白かった。
人間の生について疑問をぶつけてくる本。

学生時代にやるべきことって

何なんでしょうね??

・学生時代にしか出来ないこと
・やりたいこと(学生時代じゃなくてもできるものも含む)
・自分の成長につながる(と思う)こと


結局は価値観次第ってことなんでしょうが。

頭が悪い

今日、友人二人と話をしていて、自分の思考の浅さに落ち込んだ。


一つ一つをしっかり論理にそって組み立てるって難しいな。

個々の事象の論理的つながりを導き出すのには、時間がかかる。
その状態を耐えるのはおれの脳には負担がかかるようで、無理やり論理的つながりをつくり、分かった気になってしまう。


塾講師として1年間バイトして得た自論からすると、これは典型的な出来ない生徒パターン。

俺は数学を教えていて、問題の解説をするときに、論理にしたがって説明するようにしてる。

しかし、あまり数学の出来ない生徒に教えると、論理の途中で飽きてしまい、問題を無理やりパターン化して、答えに結びつけてしまう。結局、その問題は解けるようになるけど、その発展系が出来ない。

例えば、1次関数の値域を求める問題で、

y=2x+3 (-1

ふと思い出してみる

忙しい毎日を何とかこなす。

ふと思い出してみる。おれはどういう人間になりたいのか。
そして、今どういう人間に向かっているのか。

なんかすげー悔しい。今の生活はそれなりに頑張って、それなりに楽しんで、それなりに学び、それなりに遊び、それなりに充実している。

最近、ダラダラしてる奴らを見て、自分はマシだと思ってた。

所詮マシ。相対的な問題。

もっと長い視点で見据えねば。

俺の心にがん細胞がある。早く、摘出せねば。

しかし、それには痛みを伴う。

しかし、はやく摘出したい。

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 4人 クリック: 447回この商品を含むブログ (543件) を見る


googleが広告収入による豊富な資金を背景に、ネット上で、かつ無料で利用できる、サービスを提供しており、それは既存のビジネスにとって生存を危うくするほどの脅威ですよ、って話。
クラウドコンピューティングロングテールなどを特徴とするgoogleのサービスを紹介している。

web2.0時代のgoogleやらamazonやらのサービスの解説する本は、この手の本でよくある感じ。事例が合って分かりやすかった気もする。(この手の本をいくつか読んで、この手の概念はある程度把握してるので、分かりやすかったのかどうかはよく分からん。読み飛ばしたし)この本を読み、新鮮な知識だったのが、

・「アテンション」という概念
・国家権力にたいするgoogleの弱さ

1点目
アテンションの定義は、

どれだけ人に注目されるか

だそうです。現代は情報が溢れかえっているため、有益な情報を持っていないと他者は食いつかないよ、ってこと。人間が有限であるため、アテンションも有限。限られたアテンションを狙って、企業やら個人やらが争っているのが現代だそうだ。
google検索エンジンが窓口となっている以上、どれだけ他者からアテンションを得られるかは、どれだけ、googlの検索で上位に引っかかるかに大きく依存する、と筆者は主張する。

検索エンジンを握るってのは非常に恐ろしいことだね。もし、googleが、自らの使命とする「世界中の情報を全て整理する」というのを成し遂げ、全ての情報がgoogle検索エンジンからスタートするようになったら、世の中のひとは、googleに頼れば何でも得られる、逆にgoogleに頼らなければ、重要な情報が得られなくなるかも知れない、ってことだね。


2点目
この本に、googleが国家権力に屈したケースがのってて、俺は知らない話だったので、面白かった。

例えば、2006年1月、グーグルは中国政府の要請に応じ、千五近くの用語やホームページのアクセスを制限した特別な検索エンジンを提供し始めた

このエンジンでは、「天安門事件」ってキーワードがほとんど引っかからないらしい。
中国以外にも、アメリカ軍用基地のgooglemapでの航空写真は詳細が見れないという例が出されていた。


googleは大企業としての責任を果たせるほどの企業なのか」って評論家が言ってるのを聞くと、どうせ、年寄りの若者嫌いの一種だろう、今までは思っていたけど、そういう疑問が出るのも妥当ですね。
googleって企業のVisionとそれを実現させようと新たなサービスを提供し続ける姿は、すばらしいと思うけど、googleが全ての情報を支配するってのは、やっぱりまだ怖い気がする。

急成長にあわせ、自分たちのVisionに付随する様々な問題を今後解決していってほしい。
(なんかえらそうだがw)