他人を見下す若者たち
- 作者: 速水敏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 新書
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最近、他人を見下す傾向が強くなったw、と思ったので購入。
他人を見下すケースは筆者によると2種類合って、一種類目は自分に自身があり、かつ他者を見下すケース、もう一種類は自分に自身がなく、他者を見下すことによって自分の精神的安定を保とうとする人。
筆者は、現代若者の間に後者のケースが増えていると警鐘を鳴らしている。
ケータイやPCの普及などのITの進歩や、日本の景気の変移などの時代の変化を理由に、現代人の感情の感じ方、自信の持ち方が変わり、その結果、他人を見下す人たちが増えている。
そして、時代の変化の影響を一番受けるのは若者であるので、若者の中に、他人を見下す若者たちが増えて、筆者は説明する。
言いたいことはなんとなく分かりますが、大した主張をじゃないことをダラダラ述べてる感じ。
(これが他人を見下す若者なのの意見なのかもしれないw)
感情という客観的には計りにくいものをがんばって何とか測定しようと奮闘していたが、データも母数が少ない調査だったりでそこまで客観的ではない印象を受けました。
まあ、主張は一般人の感覚とあまり違わないと思いますが。
ヒルズな人たち
『ウェブ時代をゆく』
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 新書
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『ウェブ時代をゆく』読みました。梅田がネットによる社会の変遷を語ったのが『ウェブ進化論』。『ウェブ時代をゆく』では、そうした換わり行く社会の中で、個人がどういう生き方をしていったらいいのかを語った本。
「学習の高速道路と大渋滞」渋滞の先を進むのか、けものみちを行くのか。
個人的には四章の「ロールモデル思考法」というのが興味深かった。これからの時代、自分の好きなことに没頭し、時間を多く裂いてきた人が、その道のトップとなると、著者は主張する。その好きなものを見つけるためのものが、ロールモデル思考法である。
ある対象にたいする憧れという自分の直感を捉え、対象の性質を分解し、どの性質に憧れを抱いているかを分析することで、自分のやりたいことを見つけていく。また、ロールモデルは1つではなく、いくつももっていいし持つべきだと、著者はいう。
古い時代の思考にとらわれず、新しい思考を恐れない、時代の節目ではそういった人たちが、サバイバルを勝ち抜き、人生を楽しんできたのだ。
英語を使えないと、世界に取り残される
今、『ウェブ進化論』で有名な梅田望夫さんの『ウェブ時代をゆく』を読んでます。(感想はまたあとで)
ネットはその本質のパブリック、オープン、フリーという性質ゆえ、個の力を強める。この力とはいろいろなものが考えられるが、ここで梅田さんが取り上げていた、学習という面をとりあげてみる。
ネットにより、学習は高速化され、誰しも一定のレベルまでは、ネット以前は考えられないスピードで習得できるようになった。ネットはパブリック、オープン、フリーゆえ、誰もがその恩恵を受けられる。
しかし、そう簡単でない、現存のネットは大多数が英語。数で考えなくても、最新の論文などが英語で発表されることを考えれば、ネットにおいて英語がプレゼンスを閉めているのはあきらかだ。
誰しもがネットによって一定のレベルまで、学習を高速で進行し、勝負はそれから、という時代であるのに、英語が使えなければ、その一定のレベルまでも到達できない。つまり、英語リテラシーのない人は、スタート地点にも立てないということだ。
これは梅田さんも『ウェブ時代をゆく』の中で、一定の危惧は示していたが、俺は梅田さんの警鐘の程度以上の怖さを感じた。
『フラット化する社会』でも、ネットなどの力により、世界はフラット化する、という趣旨のものが書かれていたが、その波に乗るには英語が必要なのではないか。
このままだと、英語が使えない多くの日本人は、フラット化した世界を一段下から見上げることになるのだろう。